
【ストレッチを行うタイミングについて】
以前に【ストレッチの雑学】という記事にて、
「ストレッチは、行うタイミングによって意味合いが変わり、違う効果が期待されます」
と、書きました。
今回は、それをさらに深堀してみようと思います。
それでは、その時のおさらいでざっくりと書いた内容です。
(A)朝方や寝起き、或いは運動前のストレッチは、怪我予防に。
(B)就寝前や夕方以降の入浴後のストレッチは、疲労回復に。
では、どうしてこのように違う効果が見込めるのか――。
それは、ストレッチがどうこうではなく、その時の身体の状態によって反応に違いが出るからです。
朝、身体は寝ている間に動かない分、筋肉が固まってしまいます。
硬く縮こまった筋肉や動きが悪いままの関節で、寝起きからバリバリ動き回ったらどうなるでしょうか?
また、寝起きの硬い状態でなくとも、負荷の強い運動をいきなり行ったら身体はどうでしょうか?
・・・可能性として、怪我をする確率が高いですよね。
ストレッチでしっかり伸びて暖まった状態の方が、怪我しにくいのも当然です。
逆に、就寝前など遅い時間は一日の疲れが蓄積しており、むくみから来る血行の悪化もあいまって、筋肉内に疲労物質がとても多い状態です。
しかし、筋肉が伸びれば血管の圧迫が和らぎ、中の血行が良くなり疲労物質も流れていきやすくなります。
そして、入浴や一日動いて既に身体が暖まっているので、筋肉も朝よりは伸びやすく、さらに血流が促進されます。
その為、結果的には「怪我予防」より「疲労回復」が効果として大きく出ます。
もちろん、入浴後や就寝前に運動するのならば、怪我予防としての効果も当然見込るわけですが――。
いずれにせよ、やっている事は同じでも、その時の身体の状況によって違いが出る事はご理解いただけたでしょうか?
あえてもっとイメージしやすい言葉でまとめるのならば、
①朝や寝起きなど⇒動かな過ぎで硬くなっている状態
②就寝前など⇒動きすぎで硬くなっている状態
でしょうか。もちろん、身体によって筋肉によってそれぞれ例外はありますが、
基本的にはこんなイメージでの違いを頭に入れておくといいかもしれません。
ともかく、ストレッチは伸ばすべき箇所の筋肉をしっかり意識する事が大事です。
身体に対する意識を働かせ、より良い効果を実践していきましょう。