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【セルフケアの難しさについての考察】

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

身体が凝り固まって辛い時、誰でも自然と手が行きますよね。

 

 「手当て」という言葉があるように、手を当てるだけでも少し楽になったように感じます。

 

 ですが、現代人のように固まりきった筋肉に対しては、もう少し強めの刺激が欲しくなります。

 

 自分で強めの刺激をしようとして、グイグイと力を込めてみたり。

 

 しかし、結局楽になるところまで行かず、頑張りすぎるとかえって手が痛くなってしまう事も。

 

 これって実は、専門家でも同じです。

 

 どうして自分で自分の身体をケアする事は難しいのでしょうか?

 

 その理由と原因は幾つかあります。

 

 

 

 ①場所によっては体重がかけにくい。体勢が整わない。

 

  これはセルフマッサージでの話ですが、指や腕の力ではなく身体全体を使う為、

 

  体重をかけられる体勢になる必要があります。

 

  そのため足など下肢であればやりやすいのですが、上半身になると途端に難しくなります。

 

 

 ②手が足りない。

 

  こちらはストレッチなどですね。特にパートナーストレッチの経験がある方はご存知だと思いますが、

 

  どこかを伸ばそうと思った時、必ず手などで押さえた方がいい場所があります。

 

  その部位が足ならばまだいいのですが、背中など上半身の場合、足りなくなるか角度が厳しかったりしますよね。

 

もう一本手があれば・・・と思う事が多々あります。

 

 

 ③客観的に判断できない。強すぎたり、手加減してしまいがち。

 

  これは全てのセルフケアに関して共通の難点ですね。

 

  その言葉通り、客観的な判断が出来ずに必要以上に強くやってしまったり、逆に弱すぎたり。

 

  特に、痛みを伴うストレッチなどは、時間をかけずにさっさと終わらせてしまう方も多い様子。

 

  反対に、普段からトレーニングに熱心な方などはやり過ぎ傾向のようです。

 

 どちらの場合も、思ったほどの効果は出ないでしょう。

 

 

④自分で自分に対して行うとリラックスできない。メンタル要素。やってもらう事の意義。

 

  実は、これが一番大きい気がしています。

 

  リラックスして受ける。誰かにちゃんと見てもらった、有意義な時間。極端な話で言えば、プラシーボ効果。

 

  一見すると、身体には+にならなそうな要素にも感じられますが、精神状態は肉体に強い影響を及ぼします。

 

   自分でやった=仕方なく。ちゃんとした治療の代わり、ついで。

 

  ・・・つい、そんな感覚になりがちなのに対して、

 

   誰かにケアしてもらった=時間や費用など対価を支払っただけの効果があるはず。期待値大。楽できた。

 

  と、そもそも気持ちのベクトルが変わります。これならプラシーボ効果も充分期待できそうですね。

 

 

 

 このように、ざっと思い付くだけでも幾つかの理由と原因が考えられます。

 

 では、セルフケアはやる意味がないのか?

 

 ・・・そんな事はありません。誰かにケアしてもらうのとは違う利点が確かにあります。

 

 

 次週は、その点を掘り下げてみたいとおもいます。