
今まで治療を受けた時に「身体が歪んでいますね」とか、言われた事はありませんか?
どうして身体に歪みや捻じれが生じるのか?
関節部の捻挫を別とすれば、たいていは筋肉が原因です。
その機序をざっくりと説明していきます。
まず、大前提の知識として、筋肉の端はほとんどが骨に付着しています。
筋肉が縮むことで付着している骨が引っ張られ、骨と骨の連結で構成されている関節が動きます。
これが、我々が普段無意識で行っている「運動」ですね。
この機序において捻じれや歪みのポイントとなるのは、「筋肉が縮むと骨が引っ張られて関節が動く」です。
普通、運動の際に筋肉は縮みますが、それ以外の時は平常の長さやテンションに戻ります。
ところが、あまりにも縮んでいる時間が長くなったり、何度も繰り返し強く(速く)縮んでいると、
筋肉が平常の長さやテンションに戻らず、常に縮んだ状態で維持されてしまいます。
筋肉が常に縮んだ状態 = 骨が常に引っ張られた状態 = 身体に捻じれや歪みがある状態
かなり大雑把ではありますが、これが捻じれや歪みの生じるメカニズムだと思います。
筋肉の慢性的な収縮過多、これこそが大多数の原因であり問題であると言えます。
では、治療やセルフケアとしてはどうすればよいでしょうか?
まずは、その縮まっている筋肉を伸ばしてあげる事が、歪みの原因を取り除くのに必要です。
ストレッチをしたり、姿勢を意識することでも改善が見られるでしょう。
ただし、収縮過多を起こしている側と平常側、同じように使っていれば、バランスは変わらないままです。
いかに自らを客観視して、状態を正しく把握できるか。
自分の身体がどう歪んでいるかを正しく理解しなくてはなりません。
……専門家でも難しい事ですが、これを機に自分の身体と向き合ってみましょう。
諦めずに意識し続ける事が重要です。
原因があって捻じれや歪みが生じているわけなので、そこから目を背けずきちんと対応していきましょう。