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呼吸のお話

人は呼吸を無意識におこなっています。普通は鼻で空気を吸って、鼻から吐きます。そんな事は当たり前のことだと思われるかもしれません。しかし、最近は口から空気を吸って吐く人が増えてきました。これを口呼吸(こうこきゅう)と言います。

実は口呼吸には、身体にとって思わぬ危険性が潜んでいます。いつも鼻が詰まっている人、いつも口を開けている人、唇が渇きやすい人、のどが渇きやすい人は要注意です!

 

空気中には埃や細菌やウィルスや花粉や有害な排気ガス、シックハウス症候群の原因物質など体に有害なものが含まれていたりします。鼻呼吸(びこきゅう)では、そのような悪い空気を良い空気にして体に取り入れています。

 鼻の穴の奥にある鼻粘膜には、細かい繊毛がじゅうたんのようにびっしり生えています。そこからつねに粘液を分泌し、外界から入ってくる異物を排除してくれるのです。しかし、口呼吸では悪い空気が口からのどを通り、肺に入って行きます。この時、のどにあるリンパ組織(一般的に扁桃腺といわれている)が直接ダメージを受けてしまうのです。

 

のどにあるリンパ組織も細菌等からの防御をしていますが、限度を超えると慢性的な細菌感染状態となり体全体の免疫機能が狂っていき、そのため免疫力が低下し、アレルギー症状が起こることもあります。アトピー性皮膚炎やアレルギー性鼻炎などは、口呼吸が一因となっているケースも少なくありません。とくに怖いのは口をあけて寝ている間に舌で喉がふさがり、呼吸が止まってしまう「睡眠時無呼吸症候群」です。昼間に眠くなるだけでなく、最悪の場合は体力の消耗から突然死につながることも。また、口呼吸をしていると、片方だけで物を噛む「片がみ」や横向き寝を促し、姿勢や骨格の歪みまで連鎖するとの報告もあります。

 

 ~自然に鼻呼吸ができるようになるために~

*花粉症や慢性鼻炎などで鼻づまりがある場合は医師に相談する。

13回、合計1時間ほど、口を閉じてガムをかむ。砂糖を使わないキシリトールガムがよい。

*食事の時は、姿勢を正して、口を閉じ、一口30回程、両側で噛んで食べる。

 *口まわりの筋肉をほぐして鍛える。